2024.07.16 WEBマガジン
小千谷市片貝町で江戸時代から続いている花火づくりの伝統と文化を継承しているのが、片貝煙火工業の花火職人です。 また平成10年(1998年)の柏崎煙火製造所の吸収合併により、柏崎の花火技術も継承しています。想いを込めた花火を手作りで作っています。 片貝町のシンボルでもある世界最大級の四尺玉花火(直径120cm)を毎年製造しているので、その製作に携わることもできます。 新作花火のアイデアも大歓迎!あなたの花火が片貝の新たな伝統として受け継がれます。
今回取材を受けていただいたのは・・・
2020年新卒入社。長岡市出身、新潟産業大学附属高等学校卒業。
小さい頃から片貝花火を見て育ち、片貝煙火工業で働くことに憧れを抱いていた。
高校卒業後入社し、現在星の製造を中心に行っている。好きな花火は「大柳火」。
趣味:ドライブ
主に花火の中に入っている「星」と呼ばれる火薬の製造を行っています。
星は色を発しながら光る役割をするものです。
打ち揚げたときに綺麗に咲くように成功図をイメージしながら、納得いくものができるまでこだわって作っています。
片貝煙火工業では片貝花火で打ち上げられる四尺玉も製造しています。
四尺玉は1年かけて製造しており、花火を爆発させるための「割り薬」の製造にも携わっています。
実は小さい頃、花火が好きではありませんでした。
ですが、実家が片貝から近いこともあり、家族に片貝花火に連れてきてもらって見たことがきっかけで、花火の魅力に気が付きました。
片貝花火を見て育ち、製造に携わりたいと思うようになりました。
就活のタイミングでは求人が出ていませんでしたが、どうしても働きたいと思い、高校の進路の先生に連絡していただき、入社する流れになりました。
入社直後はコロナ禍で休業となり、続けるかどうか悩んでいた時期もありましたが、諦めずに続けてよかったと感じています。
やればやるほど完成度が上がっていくところがおもしろいです。
花火の製造は人の感覚がとても大事なので経験を積めばいいものができるようになっていきます。
技術に限度はないからこそ没頭して腕を磨いています。
また、片貝の花火の文化も特殊でおもしろいです。
結婚や成人のお祝い事などで神社に奉納する形式で打ち揚げる「奉納煙火」が根付いていて、メッセージ性のある花火が打ち揚げられます。
最近は祭り以外でもプライベート花火を上げる人が増えてきていて、この地域ならではの花火の楽しみ方があります。